厚生労働省は、昨年11月に実施した「過重労働解消キャンペーン」における重点監督の
実施結果を発表しました。「重点監督実施事業場」の約半数で違法な時間外労働がありました。

過重労働に対しては厳しい指導が行われています。

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 この重点監督は、労働基準関係法令の違反が疑われる事業場(長時間の過重労働による
過労死等に関する労災請求のあった事業場、若者の「使い捨て」が疑われる事業場等)に対して
実施したものです。

対象となった4,561事業場のうち3,811事業場(83.6%)において
労働基準関係法令違反があったとのことです。

違反内容は次の通りとなっており、違反のあった事業場に対しては
是正・改善に向けた指導を実施したとのことです。

(1)違法な時間外労働があった:2,304事業場(50.5%)
(2)賃金不払残業があった:955事業場(20.9%)
(3)過重労働による健康障害防止措置が未実施:72事業場(1.6 %)

 また今後は、是正を行わない事業場に対する確認を行い、応じない場合は
送検も視野に入れて対応するとしています。

【参考】

監督指導事例(PDF)
平成26年度過重労働解消キャンペーンにおける重点監督実施状況

参考資料1 労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準

参考資料2 過重労働による健康障害防止のための総合対策

参考資料3 賃金不払残業総合対策要綱

参考資料4 賃金不払残業の解消を図るために講ずべき措置等に関する指針

 平成26年度「過重労働解消キャンペーン」の重点監督の実施結果を公表(厚生労働省)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000072217.html