つかこうへいゴールデンシアター
『蒲田行進曲』~城崎非情編~

作・演出
つかこうへい

場所:青山劇場

出演
錦織一清
黒谷友香
風間俊介
佐藤アツヒロ など

つかこうへいゴールデンシアター 「蒲田行進曲」~城崎非情編~

つかこうへいの名作。

青山劇場で楽日前日公演 H列

銀ちゃんには、1999年、2000年に続き、錦織一清。

大部屋俳優のヤスには、風間俊介が初挑戦。

小夏には、パリコレのモデル経験もある、黒谷友香、

そして銀ちゃんのライバル中村屋には

佐藤アツヒロと豪華な顔ぶれだ

鑑賞するのは、1999年 2回、2000年 2回で

今回で合計5回目になる。

いつ観ても、新鮮な感じがする「蒲田行進曲」

何故かって?

つかこうへい の凄いところ。

初日から千秋楽にかけて

突然、セリフやストーリーの展開を

変更することがよくあるから。

役者が変われば

能力、経験、セリフまわし、声のトーン等

当然、相違が発生する。

今回も、それを考慮。

結末も少し違っていた。

常に、スパイスを出し入れ。

5回ともに、微妙に味が違う。

だから、今回も初めて観る気持で

青山劇場へ向かった。

観客は女性で約8割を超えていた。

幕明けより、

期待を裏切らない

役者の熱演。

心が熱くなるシーン。

期待どおりの芝居の予感。

今回、度肝を抜かれたのは、

ヤス役の、風間俊介。

体当たりで、向かってくる

攻めの演技。

徹底的に内面も、鍛えぬいている。

でなきゃ、あの立ち振る舞いは、できない。

決して狭くない、青山劇場。

約1200席の全て

2階の最後部座席まで

ボイズ、想い、感情が伝わった。

最後の長時間のクライマックスシーンで

全役者を喰ってしまった。

今後も舞台役者として

充分期待ができる。

約2時間50分間の休憩なしの公演。

間違いなく、再演希望作品だ。