歩合給と残業代5つの関係、これで理解できる残業代計算方法を解説いたします。

こんにちは。渋谷区の特定社会保険労務士の高山英哲です。http://www.1roumshi.com/

世の中には、とんでもない給与を稼ぐサラリーマン、OLが存在します。
あまりに賃金が高額すぎて、どんな仕事をしているのか想像できません。

また、会社と労働契約の内容を知りたくもなります。
あなたの友人でもいますか?年収3,000万円を超える友人など。

元々、聞いたことがない手当があったり、給与体系にビックリすることも少なくありません。
給与体系よく目にするのは、ビックリするくらい歩合給額です。

歩合給は、出来高、営業成績などに応じて支給される給与または手当です。
成果に応じて支給されるため、あなたでも、目が飛び出るような賃金額が支給される場合も少なくありません。

当然、出来高、営業成績をあげるために、残業はつきものです。
出来高、営業成績として、結果を出すため、長時間労働が当たりまえですが、歩合給と残業代の関係は、議論を交わされたことはありません。

そこで、今回は、歩合給と残業代の関係を取り上げていきます。けっこう間違いやすい問題ですね。

最初に歩合給と残業代5つの関係である、歩合給が加わった場合の残業代の計算ポイントは
ズバリ!次のとおりです。

①「固定給の時間当たりの賃金額」は固定給の額をその月の所定労働時間で算出いたします。

②「歩合給の時間当たりの賃金額」は歩合給の額をその歩合給を得るために働いた総労働時間(所定労働時間十時間外労働時間)で、それぞれ割って得た額を合算したものが「時間当たりの賃金額」となります。

③通勤手当、家族手当は、残業代を計算する基礎賃金からは除きます。

④基本給の1時間当たりの賃金額=基本給÷所定労働時間で計算します

⑤歩合給の1時間当たりの賃金額=歩合給÷月間総労働時間で計算します

それでは、よくわかるように、事例をあげて、説明していきましょう。

まず、あなたの今月の所定労働時間、時間外労働時間等は次のとおりとします。なお、月によって所定労働時間が異なる場合は,1年間における1ヵ月平均所定労働時間数で残業代を計算します。

1ヶ月の所定労働時間  170時間
今月の時間外労働時間  30時間
今月の深夜労働時間 10時間
今月の法定休日労働時間  0時間

そして、あなたの基本給、歩合給、家族手当、通勤手当は次のとおりとします。

基本給  200,000円
歩合給 250,000円
家族手当 20,000円
通勤手当  10,000円

さぁー、あなたの、今月の残業代を時間外労働割増賃金、深夜労働割増賃金と分けて計算方法を考えてみましょう。

ポイントは、①基本給に対する時間外割増賃金②基本給に対する深夜労働割増賃金③歩合給に対する時間外割増賃金④歩合給に対する深夜割増賃金をそれぞれ計算することになります。

①基本給に対する時間外割増賃金
200,000円÷170時間(所定労働時間)×1.25×30時間=44,118円 ※1

②基本給に対する深夜労働割増賃金
200,000円÷170時間(所定労働時間)×0.25×10時間=2,941円 ※1

③歩合給に対する時間外割増賃金
250,000円÷200時間(所定労働時間+時間外労働時間)×0.25×30時間=9,375円 ※1
★③の割増率は1.25ではありません。注意してください。

④歩合給に対する深夜割増賃金
250,000円÷200時間(所定労働時間+時間外労働時間)0.25×10時間=3,125円 ※1

※1(昭和63年3月14日 基発第150号)
1.1時間当たりの賃金額及び割増賃金額に円未満の端数が生じた場合、50銭未満の端数を切り捨て、それ以上を1円に切り上げること。

2.1ヶ月における時間外労働、休日労働、深夜業の各々の割増賃金の総額に1円未満の端数が生じた場合、1と同様に処理すること。

基本給 200,000円
歩合給 250,000円
基本給に対する時間外割増賃金 44,118円
基本給に対する深夜労働割増賃金 2,941円
歩合給に対する時間外割増賃金 9,375円
歩合給に対する深夜割増賃金 3,125円
合計 509,559円

 いかがですか?歩合給が加わった場合の残業代の計算は、けっこう大変ですね。

それでは、歩合給と残業代5つの関係。歩合給が加わった場合の残業代の計算ポイントを解説しますね。

①「固定給の時間当たりの賃金額」は固定給の額をその月の所定労働時間で算出いたします。

②「歩合給の時間当たりの賃金額」は歩合給の額をその歩合給を得るために働いた総労働時間(所定労働時間十時間外労働時間)で、それぞれ割って得た額を合算したものが「時間当たりの賃金額」となります。

③通勤手当、家族手当は、残業代を計算する基礎賃金からは除きます。

④基本給の1時間当たりの賃金額=基本給÷所定労働時間で計算します

⑤歩合給の1時間当たりの賃金額=歩合給÷月間総労働時間で計算します

あなと一緒に学んだ。歩合給と残業代5つの関係。これで残業代計算方法は理解できたと思います。

よく誤るのは、④の所定労働時間で算出する方法と⑤の月間総労働時間で算出する方法です。このポイントを理解できれば、難解ではありませんよ。

また、通勤手当、家族手当は時間外労働割増賃金、深夜労働割増賃金、休日労働割増賃金を算出する基礎賃金からは除外されます。必ず除いて計算してくださいね。

渋谷区の特定社会保険労務士の高山英哲でした。
http://www.1roumshi.com/