こんにちは。渋谷区の特定社会保険労務士の高山英哲です。
https://www.1roumshi.com/

最近、同一労働同一賃金の話が世間を騒がしています。この話題!避けてはとおれません。
本日は、「同一労働同一賃金」の概要
ご紹介いたします!

同一労働同一賃金の実現に向けて
https://www.1roumshi.com/wp-content/uploads/2016/07/9983b7ee2ac1699d798c46c575b4071a.pdf

同一労働同一賃金の実現に向けた検討会(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syokuan.html?tid=339702

一億プランにおける同一労働同一賃金の実現に係る内容」。政府の魂がこもった、もぎたての情報です。
早速、チェックをしていきましょう。

政府は、6月2日に閣議決定した「ニッポン一億総活躍プラン」(以下、一億プラン)において、非正規従業員の待遇改善を目指し、欧州の制度も参考にしながら同一労働同一賃金を実現する方針を示した。

一億プランにおける同一労働同一賃金の実現に係る内容(概要)

●正規か、非正規かといった雇用の形態にかかわらない均等・均衡待遇を確保する。

●同一労働同一賃金の実現に向けて、我が国の雇用慣行には十分留意しつつ、躊躇なく法改正の準備を進める。

●労働契約法、パートタイム労働法、労働者派遣法の的確な運用を図るため、どのような待遇差が合理的であるかまたは不合理であるかを事例等で示すガイドラインを策定する。

●欧州の制度も参考にしつつ、不合理な待遇差に関する司法判断の根拠規定の整備、非正規雇用労働者と正規労働者との待遇差に関する事業者の説明責任の整備などを含め、労働契約法、パートタイム労働法及び労働者派遣法の一括改正等を検討し、関連法案を国会に提出する。

●これらにより正規労働者と非正規雇用労働者の賃金差について、欧州諸国に遜色のない水準を目指す。

概要からみても、政府の本気(マジ)度が理解できます。

つまり、政府が言いたいことは、「同一労働同一賃金の実現にあたっては、一億プランにあるように、わが国の雇用慣行に十分留意した日本型の仕組みを目指していく必要がある」です。

内容は以下の通りです。

Ⅰ 日欧の賃金制度、雇用慣行、法制度の比較
1.欧州型同一労働同一賃金
2.日本型同一労働同一賃金のあり方
(1) わが国の賃金の多様性
(2) わが国の雇用慣行への配慮
(3) 不合理な待遇差の禁止規定の重要性

Ⅱ 日本型同一労働同一賃金の実現に向けて求められる取組み
1.ガイドラインの策定と活用
2.3法の一括改正
(1) 「非正規従業員と正規従業員との待遇差に関する事業者の説明義務」について
(2) 「不合理な待遇差に関する司法判断の根拠規定の整備」について
(3) 労働者派遣法について
3.簡易な救済制度の利活用等

Ⅲ 非正規従業員の総合的な待遇改善
1.企業の主体的な取組み
(1) 正社員化の一層の推進
(2) 賃金等の改善
(3) 多様な就労機会の提供
(4) 非正規従業員とのコミュニケーションの強化・充実
2.政府の取組み
(1) 学校教育段階の雇用のミスマッチ対策
(2) 働き方に中立的な税制・社会保障制度の実現
(3) 中小企業の生産性向上への支援

 

日欧の賃金制度、雇用慣行、法制度を比較しながら、経団連の基本的な考え方を示し、非正規従業員の待遇改善に向けた具体策を提言しています。

本当に実現できるのかなぁーと思う箇所も少なくありません。現状では、課題が数え切れ程あると思います。

同一労働同一賃金の実現に向けて
https://www.1roumshi.com/wp-content/uploads/2016/07/9983b7ee2ac1699d798c46c575b4071a.pdf

同一労働同一賃金の実現に向けた検討会(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syokuan.html?tid=339702

「同一労働同一賃金」は、一度走り出したら、なかなか止めることはできない事案です。今後も追いかけていきます。

渋谷区の特定社会保険労務士の高山英哲でした。
https://www.1roumshi.com/