●夕凪の街 桜の国

●監督 佐々部清

●出演 田中麗奈
麻生久美子
藤村志保
堺正章
吉沢悠
中越典子

お待たせしました!

そんな感じの、映画です。

まずは、観てください。

なんたって、

夏休み公開の映画の中で。

究極の作品。

これは、

レビューの評価を見れば

どなたでも、理解できるしょう。

あそびのシーンが、全くないから。

そのため、最後まで

大変引き締まった作品です。

全ての場面、カットに必然性があり

ワンシーンごとに

心を鷲づかみにされます。

今年、観た邦画で

間違いなく、

ダントツのNO1映画です。

佐々部清監督には

いつも、やられてしまう。

私の好きな映画である

2002年公開の【陽はまた昇る】

ただ【夕凪の街 桜の国】は、

この映画を

越えています。

ストーリーは、広島原爆投下から13年後。

現代に生きる2人の女性を通して、

現在までに至る原爆の悲劇を描いています。

特に、若手実力女優の麻生久美子

あますところなく

超一級品の演技をしています。

同僚から求愛。

しかし、彼女は同じ気持ちを

ひた隠す。

何故ならば、彼女は

被爆者だから。

被爆した心の傷と、

自分が生き残った

罪悪感に苦しむシーンが

痛いほど、心に突き刺さります。

これには、気持ちを

抑えることが、できません。

襲ってくる、悲しみの嵐。

すすり泣く声を殺すことに

大変苦労します。

現在、公開されている

映画館の数の少なさ。

東京都では、わずか7館のみです。

新宿、有楽町、銀座では

公開していません。

これは非常~~に残念です。

この映画、観ようかなぁ~と

思った方は、急いで下さい。