硫黄島からの手紙

監督 クリント・イーストウッド

第2次世界大戦時の

最も悲劇的な戦いと言われる

“硫黄島の戦い”を、

日本側の視点から描いた戦争映画だ。

アメリカ軍を悩ませた伝説の

陸軍中将である栗林忠道と

彼の部下たちによる死闘が

描かれている。

『ラスト サムライ』の渡辺謙、

ジャニーズ事務所 嵐の二宮和也の熱演が

ジワジワ、深く心に波打つ。

万歳を叫びながら

突撃して潔く死んでいく若人。

ため息を

ついてしまうシーンは

数えきれない。

何もためさずに命を

無駄にすることは

愚行の他に

言葉が見当たらない。

勝てる確率が

ゼロにひとしく

結局は無駄死にすると

わかりきっている戦いの中。

極限まで無駄死を避けようとした

陸軍中将である渡辺謙の

表情に胸を掻きむしられる。

守りたい人がいるから、

死を厭わない。

会いたい人が、いるから、

必ず、生きて帰る。

そんな無数の

静かな叫びが聞こえてきます。

2時間20分間

常時、心が揺さぶられる

作品です。